意図した時間帯をライティングで表現したいときがあります。
特に屋外のシーンでありがちですが、たとえば早朝とか夕暮れ時とか。
LuxRenderでは太陽の位置と空の様子を簡単に設定できるsunskyという光源が利用できる
のでそれを使ってみました。使い方は以前調べていましたが、ちゃんとレンダリングで試す
のは初めてになります。設定などはこちらの記事を参考に。
肌寒い日も多い今日この頃、夏の日差しが見たくなったので日付は2009年8月1日に設定。
時刻は朝、昼、夕方の3パターンで考えて、5時、11時、17時を設定してみました。
時刻以外のレンダリングやシーンの設定は変更していません。
まずは朝5時から。
空が明るくなってきた頃の様子。伸びる影のせいで画面外のフェンスの省略がばれてます。
日差しが強くなる前の影の薄い感じや、朝焼けでややピンクっぽい光も雰囲気がでてます。
次は昼11時。
朝とは対照的な昼間らしい光で影もはっきりでます。太陽の位置もちゃんと南中直前と
いった感じになっています。
最後に夕方17時です。
ちゃんと夕焼けになってます。
わかりづらいですがフェンスや土台の影が長く伸びているのもそれっぽいです。
8月なので日没前でまだ明るいですが、あと1時間程で日が落ちて涼しくなって来る頃です。
こんな感じで日付と日時の指定だけのお手軽な設定のわりにそれっぽい雰囲気になります。
このsunskyの照明に補助光源を追加していってもいいですし、空の様子などは自分で全て
照明を設定する際の参考としても良さそうです。
ただ気になるのはレンダラによって明るくなりすぎたり、暗すぎたりと相性が強かった点。
光源の種類や屋外・屋内といったシーンの種類に対するレンダラの相性は常に存在しますが
今回のシーンのように光源である太陽と空の状態の影響を、ダイレクトに大きく受ける状況
だとレンダラごとの違いが大きくでるようです。
今回試した中でそれぞれの時間帯の雰囲気をうまく再現できたのはbidirectionalでした。
上の画像も全てbidirectionalを使用しています。
ただし画像を見てわかるようにbidirectionalはノイズが出やすいのが難点。
レンダ時間が短いのもありますが、光源とオブジェクトが特定の位置関係の場合にノイズが
出るような感じもありもう少し上手い使い方を考える必要がありそうです。
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