2009年10月24日土曜日

LuxRenderの2種類の金属マテリアルの違い

SSSが一段落したんで今度は金属のマテリアルについて覚え書き。

LuxRenderのマテリアルは数種類のタイプに分類されているのだけど、金属材料に特化した
マテリアルは2種類ある。shinymetalとmetal。

shinymetalはユーザがスペキュラーやディフューズなどのパラメータを自由に設定可能。
現実には無いようなマテリアルを作りたいとか、ひとまず金属っぽいマテリアルを設定して
おいて後から詳細な調整をしたい、なんてときにはshinymetalを選ぶのがよさそう。

metalは実際の金属材料を測定した物性データを用いて、それぞれの金属をモデル化する
ためのもの。材料の選択以外にできるのは表面粗さの設定のみ。
実際の金属材料を意図したマテリアルが欲しいならこちらを選ぶのが手っ取り早そう。
プロダクトデザインとかの初期検討で材料毎に比較をしたいとか、設計途中のCADデータを
流用してレンダを出したいといった場合は具体的な材料があるはずなのでこれは便利。

metalの材料には金、銅、アルミ、カーボン、銀がプリセットで用意されている。
これ以外にも測定データを読み込ませてマテリアルとして使用する事もできる。
n/k値をsopra形式で記録したものならOKらしいがよくわからないので調べてみた。
sopraというのは誘電率?とかの物性を測定するための測定機器メーカーらしい。
その会社の測定器の出力するファイル形式に準じていればLuxRenderが認識できるっぽい。

ライトのIESファイルと同じ様な感じ。ならばn/kデータも探せばどうにか入手できるはず。

で、探したら見つかったのでメモ。

http://www.sopra-sa.com/ - sopraのホームページ
ページ右上のDOWNLOAD CENTERから。登録が必要だったので試してない。

http://savannah.nongnu.org/projects/freesnell - FreeSnellプロジェクト
光学関連の物性データ測定とデータベース構築を目的としているみたい。

http://people.csail.mit.edu/jaffer/FreeSnell/nk.html - 上記の関係者らしき人のページ
データコンバータか何かの解説のようだが途中にn/kデータのダウンロードリンク有り。


LuxRenderでデータが読み込めるのはざっと確認したけど、使用にあたってのライセンス
などはチェックしてません。仕事や商業利用の場合は自己責任で確認と利用のこと。

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