2015年7月19日日曜日

LuxRender v1.5RC版が公開されていた

ふと気づけばLuxRenderの開発者のひとりjeanphiさんからv1.5RC1リリースのお知らせが。
さっそくそのリリースノート的なものを訳してみたのが以下。


LuxRender v1.5RC1 release


みなさんこんにちは

バージョン1.4のリリース以降、本当に多くの進捗がありました。
そして今ここにバージョン1.5系の最初のRC版を公開することができ
とてもうれしく思っています。
バージョン1.4ではLuxRenderそれ自身にはそれほど大きな変更はありませんでした。
しかし新たなレンダリングエンジンのコアとなるLuxCoreは従来のレンダリングエンジン
であるLuxRenderとほぼ同様の機能を備えるほどに多くの機能が実装されてきました。

レンダリングスピードの改善、ガスや液体などボリュームオブジェクトの処理の改良、
新しいマテリアルとテクスチャの導入、ボリュームエミッション、ストランドの改善、
より進んだBlenderや3DSMaxやその他ソフトウェアとの統合などです。

そういった新機能がどのようなものかはこちらのwikiで画像とともに説明されています。
Reality向けプラグインの作者であるPaolo氏が新しいレンダリングモードでの10倍以上の
レンダリングスピード向上についてテストした動画をこちらで公開しています。

このRC版について何か気づいたことがあればフォーラムバグトラッカーでの報告を
お願いします。

LuxRenderの開発に関わるすべての開発者の絶え間ない取り組みと、ユーザーの皆さんから
のフィードバックに感謝いたします。

我々のプロジェクトを気に入り、LuxRenderのさらなる改善にご助力を申し出ていただける
方にはこちらでの寄付もご検討いただければ幸いです。

今回v1.5RCの配布用ビルドは公式ページのダウンロードエリアから入手できます。

またソースファイルは下記の当プロジェクトのmercurialリポジトリから入手できます。
LuxCore: http://src.luxrender.net/luxrays/commits/tag/luxrender_v1.5RC1
LuxRender: http://src.luxrender.net/lux/commits/tag/v15RC1
LuxBlend: http://src.luxrender.net/luxblend25/commits/tag/v15RC1


バージョン1.4からの変更点を以下にまとめておきます。

LuxCoreの新機能

・OpenCLマイクロカーネルの性能改善と、OpenCLコンパイル時の負荷を低減。
・nVidiaの協力のもとOpenCL関連のパフォーマンスが改善しました。
 (基本的にはnVidiaのハードウェアに依存するものではありません)
・バイアスドパスレンダエンジンがレンダリングの精度とスピードのバランスについて
 より細かな調整ができるようにいくつかパラメータが追加されました。
・IntelのEmbreeテクノロジーを取り入れることでトライアングルインターセクションの
 より高速な処理が可能となりました。
・エリアライトによる頂点カラーの補完が改善されました。
・レンダリングの終了条件を設定して適応的分割レンダリングが可能となりました。
・オートリニアトーンマッピングが利用可能になりました。
・ライティング検証のためのイラディアンスパスが導入されました。
・Blenderとのメッシュ変換のスピードが改善されました。
・カメラレスポンスファイルが更新されました。
・metal2マテリアルにフレネルパラメータが追加されました
・blenderのプロシージャルマテリアルを標準のlxsファイルパーサでサポート
・OpenCLのSobolサンプラーが改良されました
・以下のテクスチャが刷新されました。
 substract, blackbody, irregulardata, lampspectrum,
 fresnel (color, luxpop, sopra, preset), pointiness
・サイズが大きなテクスチャ画像を使用した際のメモリ使用量が削減されました
・新しいglossycoatingマテリアルの追加
・新しい平行投影カメラの追加
・雲をシミュレーションするためのボリュームクラウドテクスチャの導入
・バンドテクスチャに幾つか新しい補完モードを追加
・strandシェイプオブジェクトのサポート
・mixマテリアルのバグ修正
・ボリューム関連のバグ修正
・ライトの処理に関するバグ修正
・OpenCLでのレンダリング時のモーションブラーのバグ修正
・hybrid CPU/GPU レンダラの削除


LuxRenderの新機能

・luxcore レンダラエンジン選択時に新しくLuxCoreに追加された機能に対応しました。
・ソースコードからのビルドがより簡単になりました。 (WindowsとOSX)
・イメージマップの位置に関するバグ修正 (幾つかの条件で1ピクセルずれていました)

LuxBlendの新機能

・プロキシに対応
・アルファ透過への対応
・マテリアルのリアルタイムプレビューを改善
 (mixマテリアルの修正、ボリュームのサポートを追加)
・ライトグループに対応
・カメラクリッピングプレーンに対応
・hitpoint data形式のテクスチャに対応
・blenderでのリアルタイムシーンプレビューとエディットモードでの多くの改善
・UIの改善(統一性と安定性向上のためコードの大規模なリファクタリングを実施)
・イメージマップの処理に関する改善
・ボリュームテクスチャの改善
・カラーランプのサポート
・パーティクルのモーションブラーに対応
・オブジェクトの可視性に関する改善
・カメラシフトへの対応
・LuxCoreの新機能への対応を追加
・領域レンダリング時のバグ修正
・ボリュームエミッションに対応


ざっとですが以上となります。
最近リリースされたばかりのblender 2.75aでもv1.5RC1は利用できたので
あれこれ試していきたいところです。



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