2009年10月28日水曜日

ポータルを使ってみる

よくわからないので使っていない機能がLuxRenderにはまだまだあるわけですがportalと
いうのもそんなものの一つでした。今回のマニュアル翻訳のついでに試してみましたが、
結論からいうとこれはかなり便利そうな雰囲気です。


まずはシーンをつくってみます。
閉空間に窓を1ヶ所あけて、そこから入ってくるsun lightで室内が照らされる状態。




ノイズの様子をみるため、あえてこういったシーンが苦手そうなbidirectionalで
レンダしてみます。まずはポータルなしでローカルマシンのみで15分。




ポータルを設定するとこんな感じ。同じくローカルマシンで15分。



全体的にノイズが出ているのは変わりませんが、ポータルありの場合は黒い箱の左右の床や
スザンヌの右側に縦に入っている目立ったノイズが無くなっています。
TotS/sは約7300から5300に低下しているのにノイズは少なくなるという結果に。


雰囲気がつかめたので各種設定を詰めて再度レンダリングしてみるとこんな具合。



上2つと同じローカルマシンのみで15分の結果ですがだいぶノイズが減りました。
あと少しレンダを回すか、denoiseでごまかすかでノイズが気にならない状態にできそう。


光路を限定し無駄なサンプルを省略して、レンダリング結果への貢献度が高いサンプル
を優先的に処理することでレンダの効率化を図るポータルはかなり有効なようです。
また、LuxRenderでたまに光が壁を抜けることがありますが、最初の画像の縦ノイズの原因
も光抜けかもしれません。ポータルの原理を考えると光抜け対策としても使えそうです。

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