2010年4月2日金曜日

LuxRender v0.7 RC1を試してみた

昨日に引き続きLuxRender v0.7RC1を試しています。

残念なことにportsでQtとOpenGL関連のライブラリを追加してみたものの
OSX 32bit環境向けの配布版はこちらの環境ではLuxRender.appが起動せず。
そのうちOSX向けも動くようになることを期待しつつ今回はwin版を使ってます。

久しぶりにwindowsとblender2.4系に戻ったらいろいろ忘れてるやら、2.5系と
勝手が違うやらで思いのほか手間取ったw

で、こんな感じのシーンをレンダリング。



マテリアルは左から、新しくなったガラスマテリアルのglass2、metalのsilver、
carpaintのwhiteとなってます。

glass2マテリアルは上のモデルのように中空のものが光学的・物理的に正しく
表現できるというのが特徴の一つとなっているようです。マテリアルの設定UIも
これまでとは少し変わっていて下のような感じになっています。



ポイントはInterior MediumとExterior Mediumの部分。
内側と外側と考えてしまうとちょっとわかりづらいかも。
オブジェクトの内、外ではなくメッシュの閉空間の内と外に関しての設定。

なのでオブジェクトの肉の部分とか中身の詰まってる部分とそれ以外の部分と
考えた方がよさそう。

今回のシーンの中空の立方体は
・ガラスの肉厚の部分:ガラス
・オブジェクトの内側で身が詰まっていない部分:空気

という設定にしたかったので

・Interior Medium:Glass, Crown(common)
・Exterior Medium:world

としています。worldの設定はEnv/worldで指定できるので水中で周囲が水に
満たされているような状況も再現できそうです。

ちなみにglass2の初期設定ではInteriorもExteriorも両方worldが指定されているので
glass2を指定しただけでレンダリングしてしまうと、空気でできたオブジェクトを
レンダリングすることになり何も映らないので要注意です。

v0.7RC1についてその他気づいたところとしては

・レンダリングが早くなった
根本的なボトルネックが解消されたのか、投入するスレッド数を増やしたり
ネットワークレンダで処理を分散したり、ポータルを配置したりといった
処理速度が改善されるような対応をとった際に効果がよりはっきりと出ている感じ。

・bidirectionalインテグレータのノイズが減った
リリースノートにも改善が上げられていたけどこれは助かる。屋外のシーンだと
bidirectionalはメインで使いたいところなので。

・tonemap kernelの挙動が少し変わった?
いつも使っているReinhardとlinearの動作というかパラメータの効き具合が
変わってるっぽい。

と、こんな感じ。

v0.6系でもそうでしたが各種オプションのチューニング次第で処理速度や品質が
かなり変わるので、v0.7も使い込んでいきたいところ。
試せていない新機能もまだまだあるのでしばらく楽しみ。

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