動作するようになっていたのでさっそく試してみました。
以前試したときはluxblend25のインストールや設定の仕方さえ情報が少なく
よく分からなかったのですが公式wikiに解説ページが追加されていました。
pyluxは公開されている配布パッケージには含まれておらず自分でビルドする必要が
あったのですが、pythonとboostの設定がうまくいかず、ビルドに苦労していました。
が、luxblend25の開発が進みpyluxを使用せずにluxrenderの実行ファイルを使用して
レンダリングを行うモードが追加されました。
このモードでは2.4系のluxblend同様にblenderのシーンをLuxRender形式のファイルに
エクスポートしてluxrenderでレンダリングを行う、という流れで処理が進むようです。
というわけでluxblend25を使用するための手順は以下のような感じになります。
1. ExporterFrameworkの導入
まず初めにExporterFrameworkを入手します。
mercurialがつかえる環境ならば
$ hg clone http://ef.beulahelectronics.co.uk/hg/ef ExporterFramework
と実行すればOK
そうでなければ上記のURLをブラウザで開いてzipなりtbzなり適当な形式で
ダウンロードして展開しておく。
次にExporterFramework/efのディレクトリをまるごと.blender/scripts/io以下にコピー。ExporterFrameworkの導入はこれで完了。
2. luxblend25の導入
こちらもやることは同じ。
$ hg clone http://src.luxrender.net/luxblend25 luxblend25
もしくは上記のURLをブラウザで開いて(以下略。
次にluxblend25/src/luxrenderのディレクトリをまるごと.blender/scripts/io以下にコピー。
これでluxblend25の導入は完了。
3. 設定
上記の導入が正しく行われていればblenderを起動するとウインドウの一番上の
ドロップダウンメニューで選択可能なレンダラの一覧にLuxRenderが追加されているはず。
こんな感じ。
そのメニューでLuxRenderを選択しておくとプロパティウインドウにLuxRenderについての
設定項目が追加で表示されます。
その中で上の図で囲みの部分の2項目を最低限設定しておく必要があります。
Run Rendererにチェックを入れて、Path to LuxRenderにLuxRenderの実行ファイルのパスを
設定します。パスは2.4系のluxblendの設定と異なり実行ファイルのファイル名も含めて指定
する必要があるようです。
なので パスは/home/Taro-Y/bin/luxrender-0.7rc2/luxrenderという感じになります。
Windowsであれば最後はluxrender.exe、OSXであればluxrender.appになります。
4. レンダリング
レンダラにLuxRenderを選択し、必要な設定が済んでいれば普段どおりにF12キーや
レンダボタンを押すとシーンがエクスポートされ、LuxRenderが起動しレンダが始まります。
うまくいかない場合はコンソールにログが出ている場合もあるのでそちらを参考に。
こんな感じにでそれなりにレンダできます。
というわけでblender2.5系でもLuxRenderが利用できるようになったわけですが
現在開発中ということもあり従来のluxblendと比較すると実装されていない機能も
まだまだ多くあるという印象です。
おおまかにLuxRenderのレンダエンジンの機能のうち、従来のluxblendから利用できる
機能は80%ほど、それに対してluxblend25からでは30%ほどといった感じでしょうか。
現状ではそんな感じですが、LuxRender v0.7RC2のリリースノートを見ていたら
While working on this release, dougal2 and Gensher fired the boostersということらしいのでluxblend25関連は、次のRC3ではいろいろ期待できそうです。
on LuxBlend 2.5, it's not yet ready for prime time but should be for
next RC in about 1 month.
---------------------------------------------------------------
コメントなどありましたらこちらへ->web拍手