blender2.5Alpha0 Freestyle統合版をMac OSX向けにビルドしたときの手順です。
こちらの環境はOSX10.6 Core Duoの32bit環境で作業をしました。
Core2な64bit環境でも同様の手順でビルドできるはずなので参考までに。
### 作業ディレクトリの準備 ###
まずは作業するためのディレクトリを準備します。
今回はホームディレクトリ直下に
~/blender-svn
というディレクトリを作りました。
で、その作業ディレクトリに移動しておきます。
$ cd blender-svn
### blenderのソースコードの入手 ###
svnをつかって開発版のツリーからチェックアウトします。
作業ディレクトリにいる事を確認したら
$ svn checkout https://svn.blender.org/svnroot/bf-blender/branches/soc-2008-mxcurioni/
としてしばらく待つとFreetype統合版のソースコードがダウンロードされます。
### ビルドに必要なヘッダファイルやライブラリの入手 ###
事前に MacPortsで必要なライブラリはインストール済でしたがビルドが通りません。
どうやらblender本体のソースコード以外に追加で必要なファイルがあるようです。
というわけで同じくsvnを使ってそれらを入手します。
OSX10.6およびOSX10.5の場合は
svn checkout https://svn.blender.org/svnroot/bf-blender/branches/lib/darwin-9.x.universa
で必要なものが揃うみたいです。
ここまでの手順で下記のフォルダができている状態になっているはずです。
~/blender-svn
~/blender-svn/lib
~/blender-svn/soc-2008-mxcurioni
### ビルドの設定 ###
ここからの作業はsoc-2008-mxcurioniの中で行います。
$ cd soc-2008-mxcurioni
としてフォルダを移動します。
ここがfreestyle統合版のソースコードのルートディレクトリになります。
次に設定ファイルをコピーします。
$ cp ./config/darwin-config.py ./user-config.py
としてデフォルトの設定ファイルをコピーしてルートディレクトリに持ってきます。
エディタでuser-config.pyを開いて自分の環境に合わせて設定します。
ゲームエンジンやblenderplayerなどblender本体でサポートする機能や使用するライブラリ、
SDK、ターゲットのOSのバージョンなどを指定します。
ビルド環境や必要な機能等は人それぞれだと思うので詳細な説明は省きます。
こちらで今回ビルドするのに使用したuser-config.pyを末尾に添付してあるので参考までに。
### ビルドする ###
今いるソースコードのルートディレクトリで
$ python scons/scons.py
とするとビルドの設定が始まり、コンパイル、リンク、blender.appのパッケージ作成まで
一気に進みます。問題が有れば途中で止まるのでエラーメッセージを参考に対応します。
最後まで進めば
scons: done building targets.
と表示され、~/blender-svn/build/darwin/binのディレクトリに実行ファイル単体のblenderと
パッケージのblender.appが出来ているはずです。
あとはblender.appをアプリケーションフォルダなどに移動して動作確認するだけです。
### 使ったビルド設定ファイル ###
MacOSX10.5 Intel 32bit CPU向け
MacOSX10.5 Intel 64bit CPU向け
ダウンロード後、ファイル名をuser-config.pyに変更。
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