そろそろあってもいいんじゃないかと思ったんでメモ。
切り口というかテーマはいろいろあるけど、一番役に立ちそうな
レンダスピードの改善を中心にまとめてみました。
LuxRenderのレンダスピードを向上させる10のポイント
1.マニュアルに目を通しておく
LuxBlendのGUIに各種設定に関するチェックボックスやメニューがあるので
なんとなーくオプションを設定しても、なんとなーくレンダできてしまいます。
が、レンダ速度と品質の改善のためにはざっとでもレンダ設定についての
マニュアルに目を通しておくべきです。
設定可能なオプションはすべてGUIに表示されています。
ただ、そのオプションの値が何を意味して、どのような効果があるのかを
知るためにはマニュアルを読むの最も手っ取り早く、効率の良い手段です。
レンダしようとするシーンに適切なレンダオプションを設定することで
処理速度や品質は大きく変わります。
2.速いCPUを使う
1.で期待をさせた後にこういうことを書くのはアレですが、レンダするのに
速いマシンを使うのに越したことはありません。Atom搭載のネットブックと
Core iやPhenomなどのCPU搭載のマシンでレンダした場合の差は歴然です。
Atomでちまちまとレンダオプションを設定していたのがバカらしくなります。
さらにデフォルト設定でも十分に速いマシンに、適切なレンダオプションを
設定すれば当然さらにレンダは速くなるわけで…ゴクリ。
しかしいろいろと事情がありマシンの買い換えや追加ができない場合も多く
あるはずです。というわけで以降はマシンの買い替えや追加をしなくても
改善できる方法を挙げていきます。
[関連リンク]
・レンダリング用に新マシンを作ってみた
3.メモリを増設する
マシンを買い替えなくてもメモリを増設することで、レンダリングの効率が
改善される可能性があります。
メモリ不足の場合、スワップの発生によるパフォーマンス低下もちろんですが
レンダの際にメモリ管理のため、本来ならば不要な処理が発生します。
これにより十分なメモリが利用できる場合に比べて効率がさらに悪化するとともに
動作が不安定になり、レンダの最中に落ちる原因にもなります。
またフォトンマッピングでレンダリングを行う際は、メモリが不足していると
マップの作成が途中でキャンセルされてしまいます。
複雑で規模の大きいシーンをレンダリングする場合や、大きなサイズで画像を
出力したい場合などもメモリは多く必要になります。
レンダするシーンやモデルにもよりますが、自分のこれまでの経験では2GBで
ぎりぎりという感じ。2GBだとたまにシーンのエクスポート中に落ちたり
フォトンマップ作成が途中でメモリ不足でキャンセルされたりということが
まれにあるという状況。
これを機会にメモリを増設するならば4GB以上あると良さげです。
4.ネットワークレンダリングを行う
自宅にデスクトップ、持ち運び用にノートPCというように2台以上のマシンが
あるという人もいるのではないでしょうか?もしくは新しいPCを買ったので
古いマシンはあまり使わなくなって放置されているとか。
このように複数のマシンが利用可能ならLuxRenderのネットワークレンダリングが
役に立ちます。ネットワークにつながった複数のマシンで処理を分散してレンダを
行うことでレンダスピードの向上が期待できます。
同一のLAN内に存在するマシンはもちろん、インターネット越しのアクセスでも
ネットワークレンダリングに参加させることができます。使用するLuxRenderの
バージョンさえ同じなら、MacやLinux、Windowsなど異なるOS、32bit/64bitと
異なる環境でも協力してレンダリングを行うことができます。
動画でも、静止画でもどちらでもネットワークレンダリングが可能です。
[関連リンク]
・LuxRender でネットワークレンダリング
5.適切なオプションを設定する
冒頭でも触れたようにシーンに合わせた適切なオプションを設定するのは重要です。
例えばインテグレータの選択だけでもいくつかありますが、オブジェクトの位置や
構図の確認だけならdirect lightingで十分です。
他の例としてガラスなど透明な物体を質感をリアルに表現したいならbidirectional、
ライトの照り返しなど間接光を表現するならigiというようにシーンや表現したいものに
対してより適した選択があります。
またRenderで設定可能なオプション以外にもOutputのファイル保存やプレビューの
更新間隔、Systemで設定可能なプロセスの優先度やアクセラレータの設定なども
レンダリングの効率や速度に影響があります。
長くなったので後半分けました。
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