2011年2月15日火曜日

LuxRender v0.8RC1がリリースされた模様。

リポジトリのバージョンタグにv08RC1が追加されていたのでそろそろだろうと
思っていましたが・・来ました、LuxRender V0.8RC1。

というわけでリリースノートをざっくり訳してみました。


みなさんこんにちは

新しいLuxRenderのリリースのお知らせと共にフォーラムに戻ってきました。
今回のバージョンはまだ最終版ではありませんし、いくつかの機能はまだ改善が
必要な部分が残っています。しかし、このリリースが楽しんで利用していただける
内容になったと確信しています。そして、よりよい最終版リリースに向けてユーザーの
みなさんからのフィードバックを注意深く見守っていきたいと思います。

このリリースはOpenCLによるGPUアクセラレーションを実装した最初のバージョンに
なります。まだ開発中であり、全てのグラフィックカードやドライバで利用可能という
状況では有りません。そのためLinuxとWindows向けには2つのバージョン(OpenCL
サポート版と非サポート版)を用意しました。

もし対応している環境であるにもかかわらず、OpenCLサポート版を使用して問題が
あった場合にはぜひ我々に知らせてください。問題が起きた場合でもOpenCL非サポート
版であれば使用出来るはずですので、我々が問題を解決するまではそちらを試してみて
ください。

今のところpathインテグレータで一つの光源からのサンプリングを行う設定の場合のみGPU
アクセラレーションが有効になります。

また注意すべき点として、いきなりGUIを終了させるとデータの保存や一時ファイルの
削除などが行われずにレンダリングが中断されてしまいます。
レンダリング時の自動ファイル保存の間隔を長く設定している場合はGUIのウィンドウ
を閉じる前にメニューからセーブするのを忘れずに行ってください。

今回のリリース実現に向けてご協力いただいた皆さん、特にドキュメントの作成に
関わった方々に感謝いたします。このあともヘルプや関連情報のアップデートなど
多くの作業が残っています。ユーザーの皆さんや各種エクスポータの開発者の方々が
LuxRenderをより便利に使うための手助けとして、これらのドキュメントが役に立つ
ことを願っています。

V0.8RC1のバイナリはこちらの新しいダウンロードページから入手できます。


v0.7.1からの変更点は下記のとおりです。
(wikiのv0.8の新機能に関するページも参照してください)

・新たにGUIでレンダ結果を保存する際に、ライトグループの扱いやレンダリング情報の
設定が可能になりました。

・glossytranslucentマテリアルが追加されました。これは植物の葉などの
レンダリングに使用することを目的に開発されたものです。

・フィルムレスポンスカーブで実在するカメラのカラーレスポンスのエミュレートが
可能になりました。モノクロフィルム向けのカーブも含まれています。

・pathレンダラでLight strategyをOneに設定した場合にGPUアクセラレーションが
利用出来るようになりました。

・GUI版のレンダリングキューに複数のジョブを追加してバッチ処理を行うことが可能に
なりました。

・メッシュのサブディビジョンを利用している場合に分割されて独立している頂点も
正しく扱われるようになりました。

・ライトグループの処理が刷新され、ライトの色を調整した場合により精度の高い結果が
得られるようになりました。

・レンダリングプロセスにおける不適切な処理結果を除外するフィルタを実装しました。
(メモリの使用量とレンダリング時間は僅かに増えますが、ノイズは大幅に削減されます。)

・Extend Photon Mappingモードとしても知られている、PBRTレンダラのImproved
Photon Mappingプラグインと同等の機能が全て実装されました。

・bandテクスチャーが更新されより複雑なグラデーションが表現可能になりました。

・v0.7で導入されたボリュームアブソープションに加え、ボリュームスキャッタリングも
利用可能になりました。(現在のバージョンでは均一なボリュームでのみ利用可能です。)

・ply形式のメッシュデータを読み込む際の四角ポリ、テクスチャ座標、
サブディビジョンなどの処理が改善されました。また、従来はlux独自形式の
フォーマットでエクスポートされてましたが、外部ツールでの利用を考慮し
ply形式でエクスポートされるようになりました。plyの読み込みやエクスポート処理も
改善されより早くなっています。

・オンザフライでのマイクロディスプレイスメントがサポートされました。
メモリの消費をおさえつつ、より詳細な凹凸の表現が可能になります。

・その他多数のバグフィックスと改善を行いました。


とこんな感じ。

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